明日、8月15日は65回目の終戦記念日ですね。
今年、1月12日に世界の最貧民国ハイチ共和国を襲った
大地震から7カ月が過ぎました。
2010年1月12日 午後4時53分頃発生(マグニチュード7.1)
犠牲者は、約22万人
被災者は、約300万人
現在も多くの被災者は40度超す猛暑の中で
扇風機やクーラーもない仮設テントで160万人が暮らしています。
ハイチ共和国は
※総人口988万人(2010年現)
総人口約988万人(18歳未満の人口は約429万人→国民の半数が子供)
総人口の57%にあたる564万人が1日約110円で生活している
世界最貧民国なんです。
ポルトーフランスは人口200万人のハイチ最大の都市です。
22万人の犠牲者の大半はポルトーフランスの住民です。
ハイチは1月12日から時間が止まったままです。
どこを歩いても崩れた建物と瓦礫の山ばかり!
復興作業は続いていますが
重機が足りず解体作業など全てを手作業でおこなっていて
ほとんど進んでいません。
各国政府は復興支援金の拠出を約束してはいるものの、
半年で実際に支払われた額は2パーセントだけなんです。
各国政府が3月に拠出を表明した総額53億ドル(約4660億円)の支援金のうち
ハイチに実際に届けられたのは約1億ドルだけ。
支払いを開始した国はブラジル、ノルウェー、エストニア、オーストラリアの4カ国。
11億5000万ドルの支援を表明した米国は議会から予算承認を受けておらず、
支払いを保留。
ハイチの債務を一部免除している
ベネズエラも13億2000万ドルの支払いを開始していない。
スペインやフランス、カナダも未払いのままだ。
支援金拠出の期限は来年半ばであり
各国政府は経済危機の影響もあって容易に拠出できない状況でもあります。
ただ、約6400人の死者が出た阪神大震災(1995年)後ですら、
本格復興には7年前後も要しましたから
ハイチは、いったい何年経てば元通りになるんでしょうか?
ライフラインの整備も進んでいないため
マンホールの中の水が生活用水になっていて
洗濯や体を洗ったりしています。
しかし、この水は下水からあふれたもので
水が濁っているだけでなく、強烈な臭いも発生していて
衛生状態も心配されます。
元々、下水などのインフラ整備が遅れていたはいちですが
その状況はますます深刻化しています。
ハイチ地震から半年 ハリケーンにおびえる被災者
ハイチでは、経済的な理由などから8割の女性が自宅で出産しています。
勿論、医師の立会などはありません。
そのため、出産が原因で死亡する母親の割合は10万人中670人で
日本のおよそ100倍です。
もし仮に無事出産できたとしても、その先に待っているものは…
貧しさや被災生活で希望すら見えない状況です。
その結果
子供への身体的虐待、言葉の虐待は地震以前から120万人にものぼり
問題となっていました。
生活に苦しい親が子供に虐待を加えることが多くて
地震後も虐待を受ける子供の数は増えています。
ハイチでは実の親が子供を他人の家庭に預け
食事や住居、教育と引き換えに家事労働をさせることがあります。
子供の保護活動を展開しているジャン・ロベール・カデ氏によれば
こうした重労働をさせられている子供は地震前のユニセフの推計で約30万人いたが
「国際社会が手を打たなければ、この数字は倍増する」と危機感を募らせています。
「子供は預けられた先で家族全員にこき使われます。
女の子の場合は性的虐待を受け、妊娠する危険もある」とカデ氏。
重労働をさせられている子供の80%は女児で、妊娠した少女は家から追い出され
田舎に送られてしまうというハイチの現実をどう思いますか?
犯罪行為が猛威振るう 大地震から半年のハイチ
また、地震で4000もの学校が倒壊で破損したままで
多くの学校で今も授業は再開されていません。
さらに、地震後ほとんどの子供が学校に行けないようになっています。
親たちが学校に払うお金がなくなってしまったからです。
貧しさと貧困で苦しむこの国で
最も犠牲になっているのは子供たちです。
世界最貧国ハイチを襲った大地震は
子供たちをさらに苦しめ、その夢さえも奪おうとしています。
子供たちが希望を取り戻す日はくるんでしょうか?
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