“人民元”切り上げに高まるリスクと期待

人民元は、2005年7月に2%余り切り上げ以後
元の対ドルレートを段階的に切り上げてきました。

金融危機のあった08年以降
輸出産業の保護を目的に1ドル=6・83元前後で固定。

そして、2010年6月21日に上下幅で0.5%の切り上げを行いました。


何故・・・この時期にというと?

今週末の26日にはカナダでG20が開催されます。
アメリカ政府は、G20をデットラインとして切り上げを行うように圧力を掛け
一方、中国は外圧に屈しないという姿勢でしたから

あまり関心を持たれていないこの時期に静かに行ったというのが
中国の本音なのかもしれません。

アメリカでは人民元が割安なので、中国が輸出攻勢をかけて
その結果、アメリカの雇用を奪っているとして、米議会で批判が高まっていました。

今回、中国としては苦渋の選択としての妥協点だったと思われます。
中国としては、米議会を含む外圧があり、人民元切り上げはいずれは
発表しなければいけなかったわけです。

そして一方で、ヨーロッパ発の景気悪化が中国自身にも及んできているので
大幅な人民元切り上げもしたくない中で形を示したというところで
一年間で2〜3%上がるかどうかというところでしょう。

ヨーロッパ経済の悪影響が中国に及んでくる場合に
状況によっては人民元相場が下落方向に動く場面も想定されています。

一方的に上がり続けるというよりは
ある程度、波を打ちながら緩やかに数%切り上がる程度となるんでしょうね。

日本企業にはプラス、マイナス両面の影響が出てきそうです。

人民元の切り上げで中国の購買力が高まるため
中国への輸出拡大や中国からの観光客増などを期待できる一方で

海外の鉱物資源獲得競争で中国が人民元高で有利になるため
日本の資源調達の障害になるでしょう。

中国に生産拠点を持つ日本企業は輸出競争力が低くなり
将来的に拠点移設などの対応を迫られる可能性もある。

一方で、M&Aにおいて、環境としては日本企業を買いやすくなり
中国資本による日本企業の買収が加速する可能性が高まるでしょうね。

日本企業が救済される側面と、技術流出を懸念する見方があります。

また「世界的な資源獲得競争でチャイナマネーの存在感がますます増大する
可能性がある」と中国勢との権益獲得競争などへの影響を心配する声も!



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