EU圏崩壊の連鎖

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は
27日にギリシャ国債を投機的な水準とされる「BBプラス」まで
一気に3段階引き下げました。

S&Pはポルトガルの国債も2段階「シングルAプラス」から「シングルAマイナス」
スペイン国債も1段階下げ

ヨーロッパ経済の先行き不安から、世界各国の株式市場では
一時、株価は急落しました。


EU側は、ユーロ圏全体の信認を揺るがす懸念も出てくるとし
ギリシャへの支援金を5兆円から12兆5000億円まで増額。

仮にギリシャ国債が債務不履行(デフォルト)に陥るようなことにでもなれば
新たな金融危機に発展しかねません。

ドイツやフランスなどヨーロッパ主要国の金融機関は
大量のギリシャ国債を保有していますから

それが紙くず同然となれば金融機関の経営が大打撃を受けるからです。
特に4月から5月にかけ、200億ユーロ(約2兆4,000億円)以上の
ギリシャ国債が償還期限を迎えます。

EUはギリシャ支援を発動するために
5月10日にブリュッセルで緊急首脳会議を開催。

ドイツ国民の3分の2がギリシャへの金融支援に反対しており
メルケル政権への風当たりが一段と強まっていますから

ドイツは選挙を控えているため、このタイミングでギリシャ救済に踏み切れば
国民の猛反発を受けて現政権は崩壊するかもしれません。

ドイツは選挙結果次第ではギリシャ救済反対に回る確率が高いです。

また、ギリシャ救済が前例となって、
他の財政危機国の尻ぬぐいまで押しつけられるのは言うまでも無いでしょう。


そして今後、スペインとポルトガルもかなり危うくなってくる可能性があります。

アイルランドを除くと、ヨーロッパではギリシャとスペインの財政悪化が目立ちますが
スペインが問題視されるのは時間の問題でしょう。

「スペインは大丈夫?」「大丈夫ではない、危ないくらいだ」
「では、その次に悪いフランスは大丈夫?」「ポルトガルは?」という具合に
財政収支の悪い方から順番にターゲットにされることになります。


目の前の大きなポイントとして、償還をスムーズに越えられるのかどうか
4月から5月がギリシャにとって正念場をむかえることになりそうです。

また、ギリシャから他国へ広がっても
EUに助ける資金があるかどうかということです。

5月1日から始まった上海万博で
欧米の首脳が中国詣でを行い、支援外交が活発に行われるみたいですね。



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この記事へのコメント
FX素人投機人ですのでギリシャ問題についても注目しております。経済学に関しても素人ですが、世界最高水準の競争力をもつドイツとギリシャなどPIGS諸国が同じ通貨を使うユーロというシステムがそもそも無理なのでは?というのが素人的な感想です。競争力の無い国でも自国の中央銀行が発行する自国通貨を持っていれば、経済危機が自国通貨安を招けば、通貨安によって貿易収支が改善され景気浮揚が図られ問題が解決するというみちすじがあると思います。ユーロ導入で一番得したのはユーロ圏内に輸出しまくったドイツではないでしょうか?ユーロ圏内のPIGS諸国には経済危機に伴う通貨安よる貿易収支改善と景気浮揚というメリットが得られなくなっています。私ならどうするかと考えたら、ユーロから離脱ではユーロの信任問題などに発展しそうなので、地域通貨として「ドラクマ」!を導入して公務員給与や年金など公的支出の半分を支出したらよいと思います。半分ユーロからの離脱です。ドラクマは安く評価されギリシャ国内でしか使えない地域通貨ですが、であるがゆえにドラクマを対象とする生産がギリシャで増加し経済を活性化するのではないかと思います。なお、このアイディアは私のオリジナルではなく、たしかフィナンシャルタイムスに載っていた記事だったのではと記憶してます。
Posted by 素人投機人 at 2010年05月06日 22:44
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