日本式“育てる資本主義”

資本主義に限らず文明そのものは長い循環を繰り返してきました。

私たちは5年や10年レベルの普通の循環を頭に思い浮かべるわけですが
もう少し長い循環の波があるんだと思います。

1929年大恐慌時も覇権国として世界の中心となっている国が
産業で行き詰まると金融で稼ぎ出す。

当時はポンドと金本位制で今はドルです。
そしてそういう経済になった瞬間に今度はバブルを避けられなくなる。

今はお金でお金を買っているんです。
実体経済はドンドン悪くなっているのに株価は上がっている。

お金が儲けられる先を探して勝手に動いているようなものです。

一つ何百万もするロレックス社が倒産しても時計はパニックにならないですが
銀行が潰れるとなると・・・みんな危ないと思った瞬間に
いろんなところで動き出すんです。

私たちはバブルが当たり前となった不思議な時代に入ってしまい
こんなことをしていたんではもう経済が・・・社会がもたないと
気づいた年が2009年だったんでしょうね?

戦後の日本も一つの成功体験として
自民党一党支配と官僚主導のシステムで大成功をして

一時一人当たりGDPで世界一の金持ちになったくらいです。

そこから変わらないといけない時に変われなかったのが問題で
今日のような政権交代になりました。

結局のところ本当の豊かさとか人間の幸せって何なのかっていうところに
戻るような気がします。

20世紀・・・現代文明は金銭的、物質的に豊かになることが“豊かさ”であり
“幸福”であると信じていたわけです。

科学文明・・・技術が発達してドンドン利便性が増していくことが
“豊か”であり“幸福”であるという象徴がアメリカであると!

そのアメリカが過去にいろんな限界を超える時
全部バブルが弾けていっているわけです。

一部の資本家のせいで
資本主義が道徳的に邪悪なイメージを持たれがちですが

資本主義の原点を支えてきた人たちの情熱は
「勤勉・努力・工夫・自助努力」によって頑張って働いてお金を貯めて
子どもに引き継いでいくという健全なメカニズムが働いていたわけです。

日本の資本主義の原点に居た人たちはポジティブな育てる資本主義である
日本式経営を広めていきました。

育てる資本主義から売り抜く資本主義へ世界は変わってしまったことが
今日のような邪悪な資本主義のイメージになりましたが

私たちは育てる資本主義の価値を忘れてはいけないと思います。




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